- 六本木アートナイトとは
- 開催概要
- ごあいさつ
六本木アートナイト実行委員長 南條史生(森美術館館長)
六本木アートナイトは、多くの方々の協力を得て、今年で3回目を迎えることになりました。前回のアートナイトは、延べ70万人もの方々に鑑賞していただき、実行委員長としてこのイベントの持つ可能性に大きな手応えを感じることができました。
今日、日本の多くの地域がアートによるさまざまな試みに取り組んでいます。昨年、名古屋の街で開催された「あいちトリエンナーレ2010」や、瀬戸内海を舞台に開催された「瀬戸内国際芸術祭2010」などは、その代表的な例ですが、六本木アートナイトは、たった一晩のイベントにもかかわらず、それらを超える人気を博したと言えるでしょう。
今回の六本木アートナイトでは、国際的に評価の高い草間彌生が、大型の新作を発表するほか、アーティストがプロデュースした「アート御輿(みこし)」が登場し、観客の参加によって夜の六本木を練り歩きます。また、そこここの街角に趣向を凝らした作品が設置され、見慣れた街が驚きと楽しさに満ちたワンダーランドに変わります。アートは今や美術館やギャラリーから飛び出して、街の中で人々と対話し、人々の生活と共に歩んでいるのです。
時代はアートとともにあります。これからの日本をソフトパワーで再生し、東京を文化的に最も豊かで洗練された街として、世界に向けて発信しましょう。そして、みなさん、東京の未来をアートで拓きましょう。